※ アバチュ海外版発売すぐに書いた記事です。よって、現在の状況と違っている場合があります。(2011年追記)
*まずはじめに…日本のゲームの海外版、そのメリット/デメリット*
メリットその1 NINTENDOさんのゲームもそうなのですが、日本のゲーム会社が出したゲームの海外版は、翻訳等に関わる時間などなどで日本での発売から時間が経過しています。マスタアップまで必死になってなんとかギリギリで作り上げたゲーム、販売開始までの空白の期間に製作者様側が『ちょっとやり残しちゃった所』『ちょっと修正したかった所』に手を加えてしまう事があります。つまり、日本版と比べると地味にヴァージョンアップされている!という、マニアにはちょびっと嬉しい事実があるのです。
メリットその2 海外版は基本的に英語です。特にストーリー重視のDDS、ちょっとした言い回しの違いを見てニヤリとするのもまた一興。ぶっちゃけた話、難しいシステム/ストーリーのゲームは、海外版になった時に判りやすい解説やネタばらしが混じっている事があります。あえてそれを見て、ああなるほど!作者様の言いたかった事はこれか!とスッキリしておくのもまた楽しいものです。
メリットその3 海外版にあえて別の音楽を用意している事もあります。パッケージが違っていたり、海外版特有のおまけがついている事もあります。(海外のゲームは、ハード・ソフトともにおまけが多いです)これはマニアに嬉しい…。純粋に嬉しい…。(※ DDS2の音楽はそのまま穴沢です)
デメリットその1 日本では基本的に買えません。旅行なり友人なり親戚なり留学なりツテなりゆつべなりで…。実際見てみたいetc.のご相談にはgnaxもご協力させて頂きますが、このページに実際の画面は今のところありません。ごめんなさい。
デメリットその2 ハードも日本のものでは動きません。これについても上と同じく…。
*DDS デラックスボックスセット(と書いてあります)のパッケージ拝見*
まず表。ロゴにちょっとした違いがあります。DIGITAL DEVIL SAGAと書いてあってその下にカタカナでアバタール・チューナーと書いてあるのは変わりませんが(個人的にはきちんとカタカナを残してくれた事が日本ゲーおたくに嬉しい配慮)、DIGITAL DEVIL SAGAの上にSHIN MEGAMI TENSEIとモロに書いてあります(笑)。大人の事情というか、たいへん判りやすいですね。
裏を見てみましょう。スペシャルなデラックスボックスセットの内容が書いてあります。DDS1とDDS2(夏発売)が入るコレクターズアートボックス(DDS2自体は含まれていませんとあります)、それとフルカラー40ページのマニュアル(日本版のDDS1についてくるマニュアルと同じです。…いえ本当はかなり細かい内容が違うのですが…それは今後の更新で)、そしてオフィシャルサウンドトラックCD(これも多分日本で出ているサウンドトラックとほぼ同じ)。CDそのものには一応カラーでメインキャラクターが印刷されていて、オフィシャルサウンドトラックと書いてあります。基本的にはゲーム内で使われている音楽の吸い取りベタ焼きだと思っていただければ…。歌付きのものは入っていません(日本版もそうですが多分大人の事情)。合計32曲入っていて、私は十分満足できました。
裏パッケには”UNLEASH YOUR INNER DEMON”とあるのですが『内なる悪魔を呼び覚ませ!』といった所でしょうか。日本版が『喰らうことでしか生きられない…』だった事を考えると、せつなさマイナス20%でりりしさプラス30%みたいなちょっとアメリカナイズ。”AN INSATIABLE HUNGER TO DEVOUR THEIR ENEMIES!”ともあるのですが、『敵をむさぼり喰らう、尽きる事の無い飢えよ!』みたいな感じでしょうか。…りりしさよりもう荒々しいですね。ちなみにここには、サーフ達が謎の光によって悪魔に変身するパワーを得た事(これは日本版にもある記述)と共に、その代わりに何かを手に入れた…という記述が。既にネタバレしちゃってます。まだパッケなのに!
下の方に”FEATURING THE SONG “DANGER” BY ETRO ANIME”とありますが、そう、海外版のオープニング曲はシャンティーシャンティーではありません!シャンティーノイローゼになった方は海外移住を計画されてはいかがでしょうか。ETRO ANIMEはテクノ系のユニットですね。結構いい曲を作っています。彼らのオフィシャルサイトへ行くと、メガテンのOP曲になった事に対して、メンバの中にビデオゲームジャンキーがいるから嬉しい!というコメントが読めます(笑)。OPについては後ほど。
あ、そうそう、当然ながらこのゲームは年齢制限があり、MATURE 17+(成人指定の一つ手前!要は18禁)です。しかも注意書きに『流血表現、切断表現、暴力的なセリフ、性的描写があります』と…。まあDDS2なんてEGGでヒートがサーフをばっさりうんちゃらしたのはあれは正しい性的表現だと私は捉えておりますがその(以下略)
*パッケージからBOXを抜き出してみました*
背中にDDS1DDS2のタイトルがついています。中にはDDS1しかありません。2のあるべき場所には、2のイラストが印刷されて折り込まれた厚紙が入っています(何故かそこに別のアトラス様のゲーム、ステラデウスの宣伝も載ってます)。厚紙にはCOMING FALL 2005とあります。…パッケージでは2005夏発売(きっと大人の事情)。DDS1、DDS2のイラストともども日本版の直立不動イラストではありません。アメリカンにはちょっと大人しすぎると判断されたのかな…。B2書き下ろしポスターの方のイラストが採用されています。日本版が静のパッケージなら北米版は動のパッケージ…。
*気になる40ページのマニュアルを取り出してみます…なんだか内容がえらいコトに*
まずはPS2のコントローラの使い方をおさらいです。×が決定/調べる/話すです。○はキャンセルです。日本人にとっては×=否定的な意味でしか使わないもの、かもしれないですが、海外のプレステはどれもこうです。
世界背景のページ(見開き)を見てみます
エリアやトライブ名の説明があります。トライブ名やキャラクター名が変更されています。
a-1: エンブリオン→EMBRYON
a-2: アサインメンツ→VANGUARDS
a-3: ブルーティッシュ→BRUTES
a-4: ソリッド→SOLID
a-5: メリーベル→MARIBEL
a-6:ハウンズ→WOLVES
b-1: Serph→Serph
b-2: Harley Q→Harley
b-3: Varon Omega→Varin Omega
b-4: Mick the Nick→Mick the Slug
b-5: Jinana→Jinana
b-6: Loopa→Lupa
基本的に変更理由は、(私が予想する限りでは)1.アメリカンが好むような強そうな名に見えなかったから。2.不適切な(笑)別の意味を持つ言葉と思われそうだったから。3.よりアメリカらしい(こういう時に米語ではこう言った方がナチュラルだ、みたいな)表現を選びたかったから。の以上3つだと思われます。
a-1b-1に関しては、主人公なので変更がなくて良かったと心底思いました。エンブリオンという名前も英語的に納得がいくものですし、ストーリー的に彼の名前を”よりアメリカ的な”名前に直しちゃうのはいくらなんでもアレですから…;(だって、海外版でサーフの名前がジョージだったらどうします?私泣くかもしれません)
a-2b-2は理由1と3だと思います。assignmentsって…アメリカだと宿題とか課題とか…というよりむしろ何故最初にアサインメンツと名付けたのかが気になります…。
a-3は理由2でしょうか。単にブルーがまずかったのではないかと思うのですが…。エロ?(英語におけるブルーは日本におけるピンク)カラーがブルーなのでblue-tishじゃなくてbrutishでも心象が悪いと思ったのかしら…。単にbrutishが形容詞なのが不自然だったから?b-3は、正直変える理由がいまいち…。Varonじゃダメですか?どなたかご教授を…。
a-4は英語的に見てもフツーの表現なのでママ、b-4は理由2かしら?the nick(ムショのことです)が不適切な表現とでも思ったのかしら?ただ、Slugというネーミング(のろくて重~い)は結構ミックらしくていけてる!と思います。
a-5は英語的によりナチュラルな綴りにした感じ、b-5は不思議な事に、英語的ネーミングとしては不自然なのですがジナーナのまま。個人的には嬉しいです。ジナーナ変わってなくて良かったジナーナ。
a-6はhoundsだと卑劣な敵っぽい先入観が生じてしまうと思ったのでしょうか、無難な名前になっちゃってますね…。b-6はLupaの方が英語的ナチュラルな名前です。
…結論としては、主要メンバーの名前が変わらないのは嬉しいけれど、いかにもアトラスさんらしいサンスクリット語由来の名称とかは変えないで欲しかったです。海外でアトラスゲープレイしている人はそれなりに色々知っている訳ですし…。(いやでもサーフやヒートがボブとかトーマスとかじゃなくて本当に良かった!)
ぶっちゃけすぎのキャラクター紹介
ゲーム内だけでは彼らの複雑なパーソナリティーを説明しかねる!と思ったのか、キャラ紹介はネタバレの嵐です。アートマが現れてから彼らの性格がどうなったかの解説がばっちり為されています。ヒートの説明なんて、”アートマが現れてから彼はサーフに反抗するようになりました”"セラとふたりでいる時以外は感情をコントロール出来ないです”とかもうぶっちゃけすぎ…。シエロたんに至っては、”ハッピーで楽観的で、フレンドリーで、いつもムードメイカーで、みんなの心、特にヒートやアルジラのようにシリアスになりがちなメンバーの気持ちを安らげようと頑張っています。彼はメンバーから誤解されていたりするようですが、気にせずいつでもノリノリです”とかなんですが…。
*色々違うオープニングムービー*
さてオープニングです。海外版用DDSが別のイメージソングなのは前述しましたが、この歌詞がオブとシェフィぽくて萌えます。
君に裏切られるのはわかってる 危険だってこともわかってる 逃げなきゃいけないのもわかってる 自分から暗闇を望んでる こんな危ない恋をしたらだめなんだってわかってる 誰かの手でバラバラに崩れ落ちるみたいな愛 あまりにも完璧で あまりにも甘い 危険 でも君のそばで この結末をたしかめたい
なにこの!意味深な!歌詞!
そして讃えるべきは、この歌に合わせて、きちんとムービーもシンクさせてある事。日本版と同じムービーで音楽だけすげかえました、というのではなく、ほぼ同じ場面を使いながらも順番やタイミングをずらして音楽に合わせています。仕事が丁寧!ちなみにムービーのトータル時間そのものは日本版も海外版も変わりません。気が付いた事があるとすれば、海外版の方がやたらセラとサーフを交互に映し出していて、一瞬恋愛モノかとおもっ…。日本のゲームが海外に輸出される時、妙にヒーローとヒロインを強調するのはDDSに限った話ではない(恋愛モノorアクションもののように匂わせると一般のアメリカンにはやはり受けが良いです)ので、納得出来る編集かもしれません。日本文化おたくの欧米人でしたらそういう編集は納得しないかもですが…。